オートサロン史上において、もっとも大規模に取り締まりが行われたのは2013年でした。
その証拠に、この年を境に、オートサロンの裏主役的存在である、グラチャン族はオートサロンの駐車場はもちろん、周辺の駐車場、パーキングにも集まることをしなくなりました。
その暴走族たちにとっては悪い意味で記念すべき年の、最大規模一斉取り締まりにおいて、全国制覇したということで、伝説になっているのが、この埼玉入間レーシングのマシーンだ。
千葉県警は、この年にグラチャン族が集結した東関道酒々井パーキングの殆どの車を検挙し、その手柄を大々的に宣伝するために、現場にマスコミを呼んだり、警察が捜査段階で入手した写真を渡して、警察の力の偉大さを誇示するような、提灯記事を報道させていました。
そして、警察発表垂れ流し記事に使われたのが、この入間レーシングの名車だったのです。
レーシングカーのレプリカ?とはいうものの、もはや、レース仕様を飛び越えて、まるで異次元の造形物のような車でした。
この車の写真を使用した記事が全国ニュースで配信されると、多くの人は「こんなのが、今時、公道を走っているのか!」という驚きとともに、瞬く間に、全国区のものとなりました。
警察の大勝利だと言わんばかりに全国報道されたそのニュース。しかし、暴走族にとって全国配信されるニュース記事に写真を使われることは、これは、暴走族用語で、全国制覇だったのです。
一般人からみれば「犯罪者として全国的晒された」と思うかもしれない。しかしそもそも根っから反社会的性格を持つ暴走族たちにとって、善悪関係なしに、全国に名前が知れ渡るということは、暴走族にとって勲章であり、つまり、全国制覇という、偉業なのです!w
つまりこの入間レーシングの族車は、全国制覇を果たした英雄となったのです。
しかも、それが、埼玉の人間だと、思いきや、よく見たら、人間(にんげん)ではなく、入間(いるま)だったのですw
僕はてっきり、埼玉県人であることに誇りを持つ、埼玉人間かとおもったら、埼玉県にある入間市のひとである、埼玉入間でしたwそして、この入間レーシングの快進撃はまだ続くのです。次号お楽しみにw