かつて旧東横線高架下(桜木町駅~横浜駅)の歩道の壁面にはストリートアートと呼ばれる壁画が一面に描かれていました。壁画は当初は落書きとして始まったが、横浜市都市整備局により実験的に公認され、その後「ナショナルアートギャラリー」構想の一環として発展していきました。
そんな中、JOTAさん、ロコ・サトシさんといった、文字通り、でストリート生まれのアーティストを生み出していきました
そのすぐとなりのみなとみらいには、週末になると改造車やローライダーが集まり、黄金町には売春街があり、伊勢崎長者町のライブハウスではサイケが流れ、クスリを買いに行った人も多いのではないでしょうかw みかじめ料を払わないレストランにはヤクザが乗り込んできて焼き討ちされるなんて、今では考えられない?事件も起きていましたw
まさにヒップホップカルチャーの全盛期ともいうべき横浜!!
しかし今ではすっかり鳴りを潜め、壁面のグラフティは消され、落書きは禁止され、みなとみらいに改造車がくれば即警察に追い払われ、売春街は廃止され、ライブハウスでクスリも買えなくなってしまいました。たぶん。
ストリート生まれのグラフティライター、バンクシーは今では世界的に評価されていますが、日本ではグラフティは所詮落書き、ストリートカルチャーは日の目を見ることなく、アンダーグラウンドな世界で終わってしまうことなのでしょうか!
そんな時に突如として、川崎市市営駐車場に現れたオブジェ!!!三菱ふそうのハイデッカー !
バスの行灯には日本交通と書かれており、ひどく壊されまくっているものの、タイヤの空気抜けのせいで、車高短スタンスっぽくなっているところが、グラフティと相まって、ヒップホップな感じを醸し出していて、かっこよささえ感じます。
とはいえ、バスのオーナーのことを考えると、不憫でなりません。
だれがなんの目的で置いたのかわからないものの、噂によれば、とある業者が、メリカルで売るために、一時的に置いたものの、落札前にいたずら書きをされてしまい、売れなくなったために、それからそのままずっと放置されるようになったとのこと。
バス放置からはや6ヶ月が過ぎようとしていますが簡単に時系列を…
○今年の6月27日頃有料駐車場入庫
○直後にメルカリに出品するものの売れる前に落書きされ売るに売れなくなるそして放置、今に至る
そもそもこの年式だと排ガス規制で都市部では登録できません。#東扇島#バス#落書き pic.twitter.com/MXrsDkkV23
— ISLANDERS (@tokyo_islanders) December 15, 2021
ハイデッカーといえば人気の観光バスで、中古でも500万円はするであろう、高価なものなのに、こんな形にされて、オーナーのことを考えると同情を禁じえません。
あっという間に落書きが増え、各所がどんどん壊されて行きました。まさに川崎市の治安の悪さを反映している三菱ふそうハイデッカー!
見に行くたびに、落書きが増えていますが、そのうち、桜木町にあった伝説のグラフティのように、なるのでしょうか!
横浜桜木町のグラフティのように、アートとして許可されることなく、川崎市によれば、現在撤去手続き中とのことなので、このバスも近いうちになくなってしまうようです。