普通の花火写真の撮り方の考え方
夏ももうそろそろ終わりでしょうか。。
夏の間、フェイスブックとかに、いろいろな方が撮影した、色々と趣向の凝らした
それはそれは美しく、きれいな花火写真がたくさんアップされましたね。。
もう花火の写真はたくさんだ!と思われるかもしれませんねw
それに、そもそも、今頃になって、花火の撮り方の話だなんて聞きたいと思う人もいないかもしれませんw
前置きはそのくらいにしておいて、花火の撮り方ですが、
まず構図が難しい。
花火なんて、どこにどのくらいの大きさで上がるかわからないから、
あらかじめ当てずっぽうで構図を決めておくしかないんです。
位置を決めても微妙にズレたりしますしね。
あと、やっぱり、夜なんで、綺麗に写すためには、ノイズの少ない写真にしたいですよね。
そうなると、ISOを下げるんですが、さらに、花火の軌跡を撮りたいというのも重なって、
やっぱり、三脚なんてのが必須みたいに言われるんですね。。
その証拠にインターネット上のガイドを見ると、必要なものとして次のようなものをあげています。
花火の撮り方が推奨する花火を撮るのに必要な機材
- 三脚
- レリーズ
- 広角レンズ
なんてありますが、そう書かれると、なんかそれらがないと花火が撮れないのかなぁなんて不安になるかもしれません。
でも、今、カメラの性能が上がってきていることもあって、別にセオリー通りじゃなくてもそこそこ綺麗に撮れますしどう写したいかによって、撮り方も機材も変わってくるもんです。
きんぞう流花火写真の撮り方
僕がとった花火の写真は上記のセオリーとはまったく違った撮り方です。
まぁ、だから、あんまり綺麗にはとれていないんですがw
でも、面白く撮れていると思いますw
手持ちで、リレーズはもちろん使わず、望遠レンズを使っています。
この写真の場合、花火がちょうどビルの谷間に入るような構図で撮るには、
道路の真ん中から撮らなければならなかったから、もちろん三脚なんて使えず、
実は、これはバイクで走り回りながら、ちょうどいい場所を見つけながら走って、
赤信号の合間に撮りました。
そう言われてみると、信号が赤なのに、気づいたのではないでしょうか?w
花火撮影ガイドでは、「バイクで走り回りながら赤信号のタイミングを見計らって撮れ!」
なんて、アドバイスは絶対にないと思います。
また、花火撮影ガイドでは「ISOは100あるいはできるだけ低い値で撮れ!」
なんてアドバイスしていますが、僕はISO6400で撮っています。
そう言われてみると、夜空なんか、ちょっとノイジーですよね。
ノイズが出てる汚い写真だなぁと、言われるかもしれませんね。
僕がこの時に表現したかったのは、
東京の都会の喧騒と花火のコラボでした。それを風景として切り取るには、
たとえ写真全体がノイジーになろうと、その設定で撮るしかなかったのです。
僕の撮った時の注意事項を上記に沿ったマニュアルめいたものにすると次の通り
きんぞう流花火撮影に必要な機材とアドバイス
- 三脚うと邪魔になるので使わず、花火がかっこよく写るところをバイクで走り回って探す。撮るときはカメラとバイクが動かないように、股で強くバイクをはさむ。
- レリーズを使っていると、信号が青になった時とかバイクを発車させずらくなるので指でシャッターを押すw
- 広角レンズを使わず望遠レンズを使う。望遠は広角よりもさらにぶれやすいので、ブレないようにするためにも、シャッターをきるときに息を止めるw
- 追加アドバイス: 赤信号に停止線の最前列になるようにバイクを走らせる。←これがかなり重要w
使用機材一覧:
まぁ、僕みたいな写真を撮りたいと思わない人には、なんの参考にもならないでしょうw
ストリートスタイルの花火写真の考え方
世間一般的なセオリーやアドバイス、「こう撮るべき」「これが必要」みたいなのも
あんまりそんなのを鵜呑みにする必要もないと思います。
それよりも、まず、どういうふうに撮りたいか、それを考えてから、
それに必要な技術なり、機材なりを考えていくのであって、
まず、機材をそろえなければ、というのは、僕は違うと思います。
同じ撮り方、同じ機材、同じ設定で同じ場所から同じものを撮れば、同じ写真が撮れるのは当然です。
そのために、きれいな写真を見て、それと同じ写真を撮るために、どの場所を突き止めて、
撮ろうと思ったら、そこには同じように撮りたい人がたくさんいて、場所取りをすでにしていて・・・。
そうなると、「場所取り=いい写真」みたいになるんですよね。
そんな写真撮って何が面白いのか、僕には理解できないです。
きれいさよりも同じものが撮れない写真こそ価値があると思う
同じ写真を撮るのは、僕は面白いことだとは思いません。
僕の花火の写真は、似たような写真は撮れるかもしれませんが、同じ写真には絶対になりません。
来年、同じ場所から、同じカメラで、同じ設定で、同じ撮り方で撮ったとしても、
信号が赤のタイミングでちょうど花火がビルの谷間いっぱいに広がるとは限りません。
歩いている人や、車のバラけ具合も、ワンチャンスです。
このタイミングで撮れたのは、全て奇跡みたいなものです。
もし、この時、車が前を横切ったり、カメラの方向にむかってヘッドライトを照らしたり、
通行人がカメラ前を横切ったり、あるいは、車道で写真をとっているのを警察に見つかって
注意されたりしたら、もう撮れなくなるでしょう。。
そもそも、これは道路の真ん中なんで、場所取りも不可能ですしw
僕の写真は、他の写真家や腕自慢の方の写真に比べると、全然綺麗じゃないでしょう。
でも、僕はそもそも、綺麗さなんて、どうでもいいと思っています。
それよりも、ビルの谷間から見える花火と街を歩く人や走る車のコラボレーションを
写すことが、面白いし、価値ある写真だと思ってます。
これが僕の考えるストリートスタイルの花火写真です。
ストリートスタイルの花火写真!参考にならないきんぞう流花火の撮り方 – http://t.co/Qo8pjONVL5 http://t.co/Au9FrmOWH5