見るからに、どことなく可愛らしいくてかっこいいこの車、
この車は、かつてアメリカで車を製造していたウィリス・オーバーランド社によって1941年につくられた車で、その名も、「アメリカ」と「カー」を組み合わせた、「アメリカー」という名前です。
この、アメリカーは見慣れないけど、車を製造したウィリス・オーバーランド社と聞くと、ピンとくる人も多いかもしれません。
というのも、ウィリス・オーバーランドはあのウィリス・ジープ M38を作っていた会社だからです。特に昭和世代の人たちは、このタミヤのプラモデルを子供の頃に作った人も多いのではないでしょうかw
このタミヤのジープのプラモデルの原型となるウィリスジープを作っていたウィリスオーバーランド社が作っていたのが、1941ウィリス・アメリカーですw
右翼車アメリカーは第二次世界大戦の爪痕?
笑点で座布団を持って行かれてしまいそうなほど、ベタなダジャレのような名前であるアメリカー
この車が発売される当時、第二次世界大戦中ということもあり、アメリカ全体で、愛国心が非常に高まっていたこともあったので、右翼的傾向の大衆にグッとくる名前として「アメリカ」と「カー」を組み合わせて「アメリカー」と名付けて販売されました。まさに、アメリカの右翼車というわけです
つまりこのアメリカーは第二次世界大戦時に高まったアメリカの愛国心の遺物とも言えるかもしれません
ドナルド・トランプが大統領になった今のアメリカも、国全体で右翼的傾向が強くなっているせいか、戦争になるかもしれないという報道も増えてきているようなきがするのが、興味深いですねw
まぁ、どうでもいいのですが、この車の発売後にアメリカも第二次世界大戦に参戦し、アメリカは戦時経済体制を敷いたために、ウィリスオーバーランド社も軍需産業への協力を強制され、民需品であるアメリカーの製造の中止を余儀なくされます。
ウィリスオーバーランド社が当時描いた現代像と現実
このアメリカーはそれまでは大衆車といえば、狭くて細く、直線的なデザインのいわゆるヨーロッパスタイルだったものを、その当時において現代的なセンスでいて、安く、アメリカ的に洗練されたコンパクトカーを世に送り出そうと、苦心の末に生み出されたものでした。
まさにその当時に描いていたアメリカの現代人が求めるものの象徴をウィリスオーバーランド社が描いてみせたのが、このアメリカーだったわけです。
しかし、ウィリスオーバーランド社がアメリカから要求された現実は、戦争に役立つ、ミルスペックを満たすような車でした。
実際には、ウィリスオーバーランド社は初期のジープ開発を断念したので、この1941ウィリーズアメリカーがジープとのつながりは直接はありませんが、しかし、最終的にウィリスオーバーランド社のジープがアメリカ軍に正式採用され、商標登録されたこともあり、そうした意味で、このアメリカーがジープの親分と言えるかもしれません。
つまり皮肉なことにウィリスオーバーランド社に求められていたものは、ウィリスオーバーランド社が描いていた現代像の自動車である、アメリカーではなく、ジープだったというわけでした。
ここらへんの詳しいことは以下のページが参考になります。
第20回 戦後のアメリカ車 – 2 :1940年代の新型車(ウイリス/ジープ)
そのままでホットロッドのアメリカー
ホットロッドというと、ピカピカの部品を多用したりエンジンとかがむき出しになっていたり、凝った塗装が施されているというイメージがありますが、このアメリカーは、たしかに車体はしぶーくローダウンされているものの、それ以外は実にシンプルな感じですね。
でも、そのシンプルさが、逆にこのアメリカーの特徴でもあるなんともいえない曲線を多用した形をより際立たせ、見る人に深く印象づけ、「かっこいい」と言わせしめるのではないでしょうかw
というか、そもそもこの車自体、日本は当然、本場のアメリカでも入手は非常に難しく、この車両を手に入れるのにどれだけのお金と時間と労力がかかったことでしょう。
わかった!デパートの屋上にいたパンダだ!w
それにしても、このアメリカー、かっこいいけど、なんかデジャブーなんだなぁ、とモヤモヤしていたのですが、その答えがわかりました。
これ、デパートの屋上のゲームセンターにおいてあるパンダの乗り物に似てたんですw
こんなことを言ったら、この1941ウィリーズ・アメリカーのオーナーさんに怒られそうですが、でも、どことなく、似てますよね?w
いろを塗り替えると・・・
こんなのことしたのがオーナーさんにバレたらおこられそうですが。。
このデパートの屋上のパンダは、正式名称はメロディーペットといって、香川県に本社を構える株式会社シーキュー・アメニックという会社が製造販売しています。
諸元サ イ ズ :長さ2000✖幅900✖高さ1200 |
このメロディーペットなのですが、最近ではそもそもデパート自体がなくなってしまうことも多くなり、見かけることも少なくなってきましたが、同社によれば、結構披露宴の新郎新婦の入場において、新郎新婦がこのメロディーペットに乗って登場するという使われ方が人気のようですw
なるほど、これに乗って登場すれば、披露宴会場は大盛り上がり間違いなしでしょう。
でも、できれば、メロディーペットよりも、1941ウィリーズのアメリカーに乗って登場したいものですw
やっぱりストリートを走ってこそ車は輝きを増します!!!
超希少なホットロッドのストリート走行シーンです!!w
ジープの親分1941ウィリーズ”アメリカー”のホットロッドはどこかデパートのパンダに似てるw – https://t.co/iid0uhEUi3 https://t.co/OyX00Dv0FB
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